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CDのピット情報をアナログ波形で観察した「HF信号」の比較※2では、CRYSTAL DISCの波形は“網目”がハッキリと見えますが、通常CDの“網目”はぼやけて見えます(下図)。これは、ピット情報が原盤(スタンパー)に対して忠実に転写されていることを示しています。波形の高さが異なるのは、光学用ガラス基板を用いることで光学特性の品位が向上していることを表しています。

FFTアナライザー※ 3で通常CDとCRYSTALDISCを比較※ 4すると、CRYSTAL DISCの波形は密度が高く、マスター音源をより忠実に再現していることがわかります。

通常のCDは、ベースとなるプラスチック原料を射出成形機にて約300℃まで溶融させ、樹脂を金型に高圧力で注入し成形しています。一方、CRYSTAL DISCに採用された2P法では、液状化した樹脂をガラス基板と金属原盤(スタンパー)の間に充填し、紫外線硬化処理で瞬時に固体化させ成形します。高精密な高転写ピットを複製する特殊な製法です。

※2 比較用にアルミ反射膜を使用(通常CD、CRYSTAL DISC共)  ※3 音響用の周波数解析装置 ※4 同一音源、同一時間軸にて比較